フランス絶対王政の象徴、ヴェルサイユ宮殿(Chateau de Versailles)

ヴェルサイユ宮殿王の庭園

ヴェルサイユ宮殿はパリから南西に22Kmにあり、ルイ14世が建造したバロック様式の豪華な宮殿と広大で美しい庭園です。宮殿内には王のみならず地方の有力貴族の居住空間も用意され、貴族を従わせ、権力の集中を実現していました。フランス絶対王政の象徴的建物ともいわれ、1979年に世界遺産に登録されています。パリから電車で1時間ほどで行くことができます。現在宮殿は歴史博物館にもなっています。総面積は800ヘクタール。2024年のパリオリンピックでは主に馬術競技の会場ともなりました。

ヴェルサイユ宮殿正面

ヴェルサイユ宮殿正面

始まりはルイ13世の狩猟用の小さな館

17世紀初頭にルイ13世の狩猟用の小さな館として始まり、ルイ14世の時代に、フランス絶対王政の象徴として大規模な増築が行われ、現在の壮大な宮殿へと変貌を遂げました。1682年にはパリからフランス政府宮廷をヴェルサイユに移転。以降1789年のフランス革命までフランス王国の政治の中心地となります。

ヴェルサイユ宮殿は単なる王宮以上の存在で、フランスの絶対王政の力と栄華を表現するための舞台であり、ヨーロッパの政治・文化の中心地でもありました。ルイ14世は貴族たちを宮廷に集めることで彼らの力を抑え、中央集権的な統治を強化しました。

宮殿は芸術の中心地としても機能し、音楽、演劇、バレエ、建築、庭園設計など、様々な分野で新しい様式や技術が生み出されました。宮殿内には王室オペラ劇場も造られ見学できます。

宮殿のファサードは400メートルもあり、左右対称の構成になっています。宮殿正門の広場にはルイ14世の騎馬像が、正面の王の門のフェンスには太陽神をかたどったルイ14世の紋章があります。

ヴェルサイユ宮殿王の門

ヴェルサイユ宮殿王の門

王と王妃のアパルトマン

 

建築様式は、フランス バロック様式を基調としていますが、内装にはロココ様式も取り入れられています。宮殿内部には700以上の部屋があり、そのほとんどが豪華絢爛な装飾で彩られています。もちろん王室礼拝堂もあります。

王の部屋(アパルトマン)は生活の場であると同時に執務室でもあり、起床や就寝の儀式も行われていました。後ろに隠し扉があります。ルイ14世はここで亡くなりました。その様子は実際に宮殿で撮影された映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」(Jeanne du Barry)で描かれています。

王妃の部屋では人々の訪問を受けたり、出産もこの部屋で行われました。最後にこの部屋を使用したのはマリー アントワネットです。革命時には後ろの隠し扉から別の部屋に出て逃げたと言われています。

フランス革命により王族は強制退去、王政が廃止され、権力の中枢としての役割を終えました。革命後宮殿の多くの美術品が略奪や破壊の対象となりましたが、19世紀にはナポレオンにより一部修復が行われ、1837年に歴史博物館として一般公開が始まりました。

ヴェルサイユ宮殿 王妃の部屋

ヴェルサイユ宮殿 王妃の部屋

鏡の間(Galerie de Glaces)

鏡の間」はヴェルサイユ宮殿で最も有名な大広間で357面もの鏡が設置された壮麗な空間は、圧倒されます。天井にはルイ14世の治世を称える絵画が描かれいます。

最初鏡の間は王と王妃の寝室をつなぐオープンなテラス(バルコニー)でしたが、悪天候にさらされるなど不便なため、鏡で飾られた壮大な回廊に作り変えました。 太陽王ルイ14世の権力を誇示し、当時高級品であった鏡をふんだんに使用することで、フランスの政治的・経済的な覇権を世界に見せつける目的がありました。

王族の結婚式の際の舞踏会場など華やかな祝典の舞台として使われました。

1919年第1次世界大戦を終結させるヴェルサイユ条約調印の場所ともなり更に有名になりました。

ベルサイユ宮殿鏡の間

ベルサイユ宮殿鏡の間

「水なき地に水を引く」噴水庭園

宮殿の建設よりも労力を費やされている宮殿西側の噴水庭園フランス式庭園の最高傑作ともいわれ広大で美しく印象に残ります。近くに水を引く高地がなく、噴水のために巨大なポンプや水道橋を造って10Kmも離れたセーヌ川の水を汲み上げ巨大な貯水槽に溜めるといった自然の大改造まで行ないました。

建物のすぐそばに階上からも眺められる水の前庭を作り建物を引き立ています。神話や寓話から引用した人物や動物の石像、大理石の像、ブロンズ像が庭園のあちこちに置かれています。17世紀や18世紀の彫像が展示されている屋外美術館(オープンエア ミュージアム)のようです。

有名なのは幾何学的なデザイン「オレンジ園」(オランジュリー)や噴水、彫刻が特徴です。アポロンの泉大運河ラトナの泉などです。その壮大な眺めには驚かされます。

年春から秋にかけ、噴水を利用した水と音楽のスペクタクル「大噴水祭Les Grandes Eaux musicales」を実施しています。

庭園内部にはグラン トリアノン、マリーアントワネットが好んだプチ トリアノンのふたつの離宮があります。

ヴェルサイユ宮殿ラトナの泉

ヴェルサイユ宮殿ラトナの泉

ヴェルサイユ宮殿 アポロンの泉

ヴェルサイユ宮殿 アポロンの泉

 

まとめ

最初に20代前半で行った時の記憶は「豪華絢爛」でしたが、今回は庭園の凄さに驚き、気に入りました特にオレンジ園。そして、宮殿というより歴史博物館としてたくさんの絵画の展示があったのにも驚きました。何度言っても飽きないところです。混雑を避けるためには早朝がおすすめです。事前予約を忘れずに。

ヴェルサイユ宮殿以前のフォンテーヌブロー宮殿と比較するとひときわ豪華さが際立っています。当時のフランスの栄光を物語っていますね。お庭もフォンテーヌブロー宮殿は自然により近かったのですが、ヴェルサイユ宮殿はより人の手を加えて作り上げた感じです。比較すると面白いです。

とても広いので、途中宮殿内のレストランでランチしました。美味しかった。

 

ヴェルサイユ宮殿内レストランAngelina

ヴェルサイユ宮殿内レストランAngelina

 

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