マドレーヌはフランス ロレーヌ地方の焼き菓子、その隠されたストーリーは?

madeleine-マドレーヌ

お料理教室でマドレーヌを作り、日本でも有名な焼き菓子「マドレーヌ」(Madeleine)その名前の由来や発祥について調べてみました

マドレーヌは初めて作った女性の名前

フランスの北にあり、ドイツやベルギーに隣接するロレーヌ地方が発祥の地です。ロレーヌ地方はアルザス地方とともに戦争中一部がドイツになったことがある地方です。

2つの説があり、どちらが正しいかは、もはやわからなくなってしまいました。

一つは1755年、ロレーヌ地方、ナンシーの西にある小さな村コメルシー(Commercy) でフランス ルイ15世の義理の父であるロレーヌ公スタニスラス・レツインスキーの宮廷で、ロレーヌ公に使えるマドレーヌ・ポルミエが作ったといわれています。

文学者ヴォルテールとの野外パーティのデザートに初めて出されたといわれています。料理長とデザート担当のシェフが喧嘩して、パティシエが突然居なくなり、手伝いの娘マドレーヌがありあわせの材料で祖母から教わった、黄金色のふっくらしたかわいいお菓子を焼きました。

スタニクラス公はこのデザートにすっかり魅了され、ヴェルサイユ宮殿に住む娘、王妃マリーに届けさせました。マリーがこの新しいお菓子に料理人の名前「マドレーヌ」と付けました。

もう一つはやはりコメルシー村で、料理人マドレーヌが スタニクラス公のマドレーヌより前に作り方を考案、町の名物として売り出したといわれています。

いづれにしても、ロレーヌ地方コメルシーを象徴する聖なるお菓子として、有名になり本日に至ります。日本でも人気がある焼き菓子です。

下記は手作りのマドレーヌ、ホタテ貝型を使いました。

なぜ貝殻の形をしているのか?

マドレーヌがたまたま厨房にあったホタテの貝殻を使ったという説もあります。

もう一つはスペインのキリスト教の聖地、サンディアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼者たちがお皿代りに携帯していたホタテの殻をまねしたものという説です。巡礼のシンボルがホタテ貝です。マドレーヌは多くの巡礼の旅人たちによって各地へ運ばれその名前を広めたとされています。

下記はサンディアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼の始点の一つとされている、シャブリの近く、ヴェズレーの教会への道しるべです。教会近くの参道には教会に向かってぽつぽつとホタテ貝の形の印がいくつも埋め込まれています。。

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まとめ

薄力粉、卵、砂糖、バターそれぞれを等量で作ります。シンプルなお菓子ですが、やはり形のインパクトが大きく、一度食べたら忘れられないお菓子です。ホタテ貝型より縦長の貝型のほうが日本では一般的ですね。シリコン製の焼き型もあり、便利になりました。

それにしても料理長とパティシエが喧嘩して、突然いなくなったとは、なんともフランスっぽいお話です。

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