ブルゴーニュにあるゴーグリー(Gaugry) チーズのご紹介
家族経営のゴーグリーのチーズ工房
コートドニュイのフィサン村とジュヴレシャンベルタン村の間にある家族経営のゴーグリー(Gaugry) のチーズ工房を見学しました。
新鮮なミルクを使用して造るので、工房の作業は午前中のみ、ガラス越しに見学が可能です。
北ブルゴーニュの高速道路を走ると、2種類の牛を見かけました。食肉用はブルゴーニュ地方で有名な「シャロレ牛(Challorais)」で白い牛、茶色または白に茶色がミルクやチーズ用の牛です。
ジュヴレシャンベルタン村が近いことから、赤ワインのシャンベルタンに合わせるオリジナルチーズ、ラミ デュ シャンベルタン(シャンベルタンのお友達)を造っています。
ブルゴーニュの銘醸チーズ「エポワス」(Epoisses)
ブルゴーニュ地方の有名なチーズ「エポワス」(Epoisses)は16世紀にシトー派の修道士がブルゴーニュ北部エポワス村で作り始めたのが起源です。ブリア サヴァラン氏はエポワスを「チーズの王」と呼び, 19世紀にはパリやリヨンにも出荷されるほどの人気でした。
「エポワス」(Epoisses)はブルゴーニュ地方の伝統あるチーズで、ウォッシュチーズの代表格でもあります。塩水とブルゴーニュの地焼酎「マール」を混ぜたもので洗いながら熟成させるため、独特の強い香り、濃厚な食感とうま味があります。淡いオレンジ色の表皮は個性的な強い香りですが、クリーミーな中身は比較的に穏やかな風味です。1991年にAOP(Appéllation d’Origine Protégée)アー オーペー, 原産地保護呼称の認定を受けました。
マールはブドウの搾りかすから造られるブランデー。ワインを造るときに出たブドウのかすを利用してつくられます。
日本ではびっくりするほど高価なチーズですが、購入するときは熟成に注意。熟成しすぎると香りがより強く、強烈になります。この強い香りが苦手の方は表皮を取り除いて食べると気になりません。
ゴーグリー、7種のウォッシュと白カビタイプのチーズの製造
L’Epoisses AOP (エポワス)AOP認定のエポワス
Petit Gaugry (プティ ゴーグリー) AOPエポワスの条件にちょっとだけ満たないチーズ、小さいサイズ(70g)
L’Ami du Chambertin (ラミ デュ シャンベルタン)よりクリーミー、ワインのシャンベルタンに合わせて造られたゴーグリーのオリジナルチーズ
Soumaintrain PGI (スーマントラン Indication Geographique Protegee 地理的表示保護 )より軽快なウオッシュ、ヨーヌ県のチーズ
Le Plaisir au Chablis(プレジール オ シャブリ)シャブリで熟成させたチーズ、シャブリに合わせて
Le Palet de Bourgogne(パレ ド ブルゴーニュ)
Le Brochannais BIO 白カビチーズ
チーズ工房にはチーズショップが併設されていて、たくさんの種類のチーズが販売されていました。
どれも信じられないほど安かった。
ラミ デュ シャンベルタン, パリのマルシェで買った時は、お店の人が上から軽く押して熟成度が丁度いいものを選んでくれました。これで二人分というから、フランス人はいかにチーズを消費しているか?
まとめ
ゴーグリーのチーズ工房を見学して、伝統を守り、こだわりを持って生産していると思いました。ブルゴーニュのチーズにブルゴーニュのワインを合わせるのが一番ですね。
価格については、ナチュラルチーズは熟成し続けるため、空輸で輸入することと、日本に到着してからも長く日持ちしないことから、どうしても高くなります。フランスに行って驚くのはチーズが安いこと。いつもお土産に日本に持ち帰ります。
工房にあったパネルの情報。フランス人はチーズが好きですねと、改めてわかりました。
フランスには350~400種類のチーズがある
フランスには50のAOP(そのうちチーズが45、バターが3、クリームが2)
フランス人は1年に一人約24Kgのチーズを消費
フランスは世界で一番チーズを消費する国
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