ワインは好きだけどワインセラーはまだ持っていないという方、家庭用のワインセラーの必要性について迷っている方へ。以前より手軽になり、価格は意外と安いものからあります。
ワインセラーはもはやワインコレクターやよっぽどのワイン好きだけのものではなくなっている
確かに以前はワインセラーと聞くと、かなり高級なイメージ、更に大きく場所をとり、手が届かないと考えられていました。
ところが今はワインセラーの価格も1万円台からと手ごろになり、大きさも小型のものから様々なサイズで、家庭用として購入する方が増えています。気軽に手が届くものになっていると言えます。むしろワイン好きで自宅でワインを楽しむならば小さくてもワインセラーは持った方が良い時代です。
もし1,000円前後のデイリーワインを購入して、毎回1週間以内に飲んでいるならばワインセラーは必要ありません。ところがワインが好きな方はだんだん美味しいワインが飲みたくなります。
特別な日のためにもう少し高価なワインを、高価なワインを安くまとめ買い、いただいた高価なワインを特別な日に飲みたいなどワインを「保管」する必要性が出てきた場合はワインセラーは必要です。
冷蔵庫はワインの保管に適さない
1~2週間程度の短期なら問題ありませんが、長期で保管する場合は実は冷蔵庫は適さないのをご存知でしょうか?
ワインの理想的な保管温度は年間を通じて12~15℃、湿度はやや高めの70~75%です。高価なワインは瓶の中で熟成を続けるため、この温度が熟成に適温となります。
冷蔵庫は3~5℃、野菜室は5~7℃です。低すぎると熟成が進まなく、特に酸味に悪影響を及ぼし、ぼんやりしたワインになります。湿度も低いため、コルクも乾燥してきます。また頻繁なドアの開け閉めにより冷蔵庫の「振動」がワインに伝わり悪影響を及ぼします。ワインには適温と横に寝かせて動かさないことが大切です。
ワインセラーがあることでワインの楽しみ方が広がる
ワインは温度に敏感です。夏のこの時期は特に高温と多湿が重なりワインにとってよい保管状況とは言えません。夏場だと室内は27~30℃くらいになります。涼しく風通しのよい冷暗所に保存といっても限界があります。日本の気候はワインの保管には向きません。
そこでワインセラーがあれば、温度など一切気にすることなく保管できます。考えるのは「今日は何を飲もうか?」と週末のたびに楽しみが増えます。ほしかった珍しいワインもすぐに購入して、後で飲みたい時に飲むことができます。 今晩飲みたいワインを買いに行って、好みのものがお店にないなどの問題はなくなります。
単純にワインを「飲む」だけからワインを「集める」楽しみも味わうことができます。
あのワインはいつ飲もうか?どんなお料理に合わせようか?と考えるだけでもワクワクします。
まとめ
日本ほど高温多湿でなく、地下室が発達しているフランスでも一般家庭で保管状況が悪く残念なワインがありました。ちなみに日本ほどワインセラーは一般的ではありません。
2006年(13年熟成)のピュリニモンラッシェ1級が、残念ながらシェリー酒っぽい味がしました。香りもほとんど立たなく、せっかくのワインが保存状況によって残念な結果になることがわかりました。色も不自然に濃い黄色、ゴールドになっていました。
日本ではひと夏を押し入れなどに保管するとほどんどが飲めなくなると言われています。せっかくの美味しいワイン、もったいないですね。
ワインは保管するときの温度、飲むときの温度、すべて香りや味わいに影響します。面倒がらずにちょっとした手間をかけて美味しいワインをじっくり味わいましょう。
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