ワイン好きな方は自宅用にワインセラーを置きたいと思う方が多いと思います。もしくは今持っているワインセラーを大きいものに買い替えたいと考えている方に、おすすめのフランス製ワインセラーを紹介します。
目次
保管するワインへの「振動」を極力抑え、ワインの長期保存向けに設計されたワインセラー
ワインセラーは長期保存のためのワイン専用冷蔵庫です。本来は長期熟成型の高級ワインのためのものですが、空いているスペースに、すぐに飲むタイプのデイリーワインも入れています。
EUROCAVE(ユーロカーヴ)は保存方法が味わいに影響する熟成型のワインのために造られたワインセラーです。保存には温度だけでなく湿度、通気、振動、断熱などの大切な要素にもこだわって設計されています。
ユーロカーヴのワインセラーの特徴は他のメーカーと比較して、長期保存を目的として設計されていることが他社との大きな違いです。
振動:独自の振動排除システム使用し、ボトルに振動が伝わるのを防ぎます。また引き出し式の収納棚を使うことで、ボトルへの振動を最小限に抑えることができます。
湿度:50%以上の最適な湿度を維持し、地下貯蔵庫(カーブ)のように自然な調湿をおこないます
通気:庫内を常に換気することで、ゆっくりと空気循環しています
断熱:厚く高密度の断熱材を使用、密閉性に優れたマグネットパッキンのドアにより温度変化を防止、ガラスの扉はUVプロテクションされています
常にワインのことを考えて造られた、ワインの産地フランスのワインセラーです。特にブルゴーニュの長期熟成型のワインの保存にはEUROCAVE(ユーロカーヴ)のワインセラーがおすすめです。もちろんデザイン性も他社とは比べ物にならないくらいバランスよく扉などがスタイリッシュです。キッチンやリビングなど目立つところに置く場合は大切な要素です。
フランス製でも輸入元がしっかりメンテナンスしてくれるから安心
ユーロカーヴは1976年フランスで初めて温度管理機能の付いたワインセラーを発明し発売、45年以上経た現在も創業時のエスプリを保ちつつ、世界70カ国で愛用され、ソムリエやワインのプロたちに信頼を得ています。
ユーロカーブのワインセラーは日仏商事株式会社が総輸入元となり、東京渋谷と神戸にショールームがあり、現物を見せてもらうことができます。本体は1年間(コンプレッサーは3年間)の保証書付きです。販売店を通して出張修理依頼も可能です。ワインセラー製造の開拓者として45年以上に渡って蓄積したノウハウを活かし、設計と製造を行っています。
シンプルながら高性能でお得な「プルミエシリーズ」
ユーロカーヴのワインセラー 5つのシリーズの中でもおすすめは一番新しい「Première(プルミエ)シリーズ」です。フロンガスを使用しないコンプレッサー式です。
以前からあるユーロカーヴの他のワインセラー シリーズと異なる点は
―温度設定が9~15度 (他のシリーズは20度まで)
ー湿度表示がない(湿度コントロールはあります)
ー庫内ライトがない(別途取り外し可能なペンライトがついています)
ードアの取っ手がない(頻繁に開閉しなければ気になりません)
よりシンプルに必要な機能だけにしたワインセラーで、以前のユーロカーブのシリーズよりかなりお得な価格になっています。長期保存機能は変わりません。ユーロカーヴのワインセラーは他社製より価格が高めですが、このシリーズはかなりお得です。
サイズについては一番大きいものを購入しました。ワインの数がどんどん増えて、あっという間にいっぱいになってしまうからです。以前所有していたワインセラーは約50本でしたが、常にいっぱいでした。(時には入りきらずに外に飛び出していることも)これから購入される場合には1サイズ大きめをおすすめします。数年後に大きいサイズに買い替えたり、2台所有している方が多くいらっしゃいます。ワイン好きな方は間違いなく今後ワインは増えていきます。3つの異なるサイズ(S,M,L)があります。
2種類の棚を用途によって使い分け、効率よく最大本数を収納できる
貯蔵棚 : 積み上げるもの、デイリーワインに、この棚を使うとたくさんのボトルを収納できます
引き出し棚 : 一本ずつ寝かせる引き出し式のタイプ、ボトルの形の受け皿があり、大事な長期保管用ワインに
ワインセラーの中の棚は一本づつ寝かせる引き出し式のタイプと、ワインボトルを積み上げるものを組み合わせて入れることができます。大事なワインは寝かせるタイプ、デイリーワインは積み上げ式に入れています。
画像でボトルの形の受け皿があるのが「引き出し式」、木の棚が「積み上式」、積み上げ式を使うことで収納容量を増やすことができます。効率よく最小限のスペースに最大本数のボトルを収納することができます。200本収納の一番大きなワインセラーで大きめの冷蔵庫サイズの印象です。
引き出し式はワインが動かないように受け皿があり、棚もすーっと引き出せるので、振動を抑えワインに負担がかかりません。振動がワインにとっては一番良くないといわれています。長期保管したいワインは奥の方に収納し、なるべく目に触れないようにしています。(我が家では下記のように、うっかり飲んでしまわないように棚の奥に隠してあります 笑)
もちろん棚は後日買い足すことができます。
4カ月使った感想は静かで頼もしい
2018.9.15追記
4カ月使ってみて、ワインセラーは思ったより音が静かでした。ペンライトは一度も使ったことはありません。ドアの取っ手は開閉に全く支障ありません。(そもそもあまり頻繁に開閉しません)温度設定や湿度表示も問題ありません。
一つだけ気になるのは、ボトルが見えるガラスの扉にこだわって購入したのですが、設置している部屋の窓からの光が気になりました。ガラスの扉は遮光ですが、あまりワインにはよくないのでは?と気になります。中が見えない扉の方がより長期保存には向いていおり、価格も安いです。ガラス越しに見えるボトルを眺めるだけで幸せな気分になるのですが。これから購入される方はどちらが良いか迷うところです。置き場所もなるべく窓から遠いところがおすすめです。
ワインセラーから出して、適温にしてから(白は少しだけ冷やして、赤は少し常温に置いて)飲むのが一番美味しいことに気が付きました。同じワインでも外出先や旅先に持ち込むとやはり味が落ちます。温度がいかに味に影響するか、注意が必要です。
まとめ
ヴィンテージの比較的古めの熟成ワインを保管して、5年後に飲みたい時。子供のバースディワインを20歳になるまでワインセラーで保管したい時。そんな方に、ユーロカーヴはぴったりのワインセラーです。日本製や中国製に比べて、ユーロカーブのワインセラーは高価ですが、細部へのこだわりのある設計や造りなど価格相応な価値があります。なによりワインセラーの開拓者として長い歴史とノウハウ、実績があります。
大きいサイズのものは搬入と設置が大がかりになります。マンションの場合はエレベーターや玄関の間口や高さなど事前に確認が必要です。搬入にはメーカーの方が立ち会ってくださり、安心しました。搬入、設置後48時間は電源を入れません。搬送や搬入の際にコンプレッサー内のオイルやガスが不安定になるからです。
気温、湿度と高くなる時期に大きなワインセラーはとても頼もしい存在です。高温多湿の日本でのワインの保管には必須です。
高価なワインセラーの購入の際は事前にショールームで見学して、ネットで価格を比較して購入するとよいと思います。家電量販店ではあまり多くの種類を置いていないので、メーカーのショールームがおすすめです。
ワインセラーを入手したら、楽しいワインライフの始まりです!
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