サンマロはブルターニュで最も人気のリゾート地として知られています。イギリス海峡に面し、12世紀頃から築かれた城壁に囲まれた港町です。パリからTGVで西に3時間のところにあります。
海辺にある木の杭は昔使われていたムール貝の養殖のためのもので、干潮になると見えてきて、サンマロのアイコンになっています。一日の潮の満ち引きが大きいため、時間によって表情が違うのも特徴です。
城壁に囲まれたサンマロの旧市街
高い城壁に囲まれたサンマロの旧市街には、石造りの建物や石畳の細い路地が残り、かわいいレストランやお土産店が並びます。旧市街の正面の大きな入り口はサン ヴァンサン門(La porte Saint-Vincent)、旧市街の中心には12世紀に建てられたサン バンサン大聖堂(La cathédrale Saint-Vincent)があります。ゴシックとロマネスク様式が混ざり合う素晴らしいステンドグラスがある教会です。
海から来る敵から街を守るためにめぐらされた1.7Kmに及ぶ城壁の上は散歩道となっていて、歩いて一周することができます。いくつか階段があり、上り下りができます。エメラルドグリーン色の海、港、ビーチ、国の要塞、旧市街などの素晴らしい景色を上から眺めることができます。
散歩道には16世紀にサンマロ港から出発してカナダを発見した航海士ジャック・カルティエ(Jack Quartier)の銅像や海に向かって突き出た18世紀の大砲があります。
また18世紀の大航海時代にはフランスの国王から合法的に他国の船を襲うことを許可され、「海賊の街」として繁栄、多くの富がもたらされました。サンマロは「コルセール(corsaire )」と呼ばれる私掠船が認められる特別区となり、海賊は英仏海峡を行き交う異国船から積み荷を略奪、多くの富がもたらされました。旧市街に海賊の館と呼ばれる美しい家々が建ち並ぶのはその名残です。
実は第二次世界大戦中、街の8割が破壊されてしまいましたが、時間をかけて再建し、今の形を取り戻しました。
潮の満ち引きにより異なる表情がある
大砲の先に見えるのが手前のグラン ベ島(Grand Bé)、後ろのプティ べ島(Petit Bé) です。満潮の時は写真のように2つの島に見えますが、干潮時には道ができて両方の島へ歩いて行くことができます。グラン ベ島には、サンマロで生まれたロマン主義の作家、政治家だった、シャトーブリアン(Francois-Rene de Chateaubriand)の墓があります。パリで亡くなりましたが、遺言により海を眺めることのできるところへの埋葬を希望したそうです。
ステーキ シャトーブリアンの名前の由来にもなった人です。
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サンマロのビーチ沿いに散歩道があります。干潮の時は広い砂浜に多くの人々が海水浴や日光浴、犬の散歩などを楽しんでいました。満潮の夕方には怖いくらいの迫力の高波が押し寄せて、砂浜は全く見えなくなります。波はどんどん大きくなって、ビーチ沿いの散歩道に押し寄せてきます。ビーチ沿いのホテルに滞在していたのですが、満月の夜、一晩中迫り来る大きな波の音でとても怖い思いをしました。街のいたるところに防波堤用の土嚢袋が積まれていました。
ブルターニュ名物そば粉のガレット
そばの色をした香ばしいカリカリの本場のハムとチーズのガレットを頂きました。皿から大きくはみ出る大きさです。ボリューミーでお腹いっぱいになりました。なんといっても焼き立てのパリパリ感が美味しかった。
ワインはロワールのソーヴィニヨンブランを合わせました。シーフードに合うのと、リーズナブルでとても軽くて飲みやすいのですっかりお気に入りになりました。ボルドーのソーヴィニヨンブランとの違いは土壌でロワールは石灰質、ボルドーは粘土石灰質。ロワールは単一ぶどう種に対しボルドーは複数のぶどう種をブレンド。醸造についてはロワールはステンレスタンクに対しボルドーは樽熟成。仕上がりは全く異なるワインになります。サンマロのレストランにあった白ワインはソーヴィニヨンブランかやはりロワールのミュスカデの2種類でした。
まとめ
フランス人の避暑地として人気のサンマロ、昨年10月に1週間滞在しました。旧市街はお店がたくさんあり、可愛らしい街でした。窓からビーチが見えるホテルだったのですが、到着したときは穏やかでお天気も良く、夕日もきれいで、大きなビーチの遠い向こう側に海がありました。最後の2日間はだんだん波が近づいてきて、いつの間にかビーチは完全になくなり、とうとう防波堤でもあるホテル前の散歩道に大波が押し寄せてきました。たった1週間でこんなに変わるのかと驚きました。景色も印象も大きく異なりました。自然の凄さに感動し、その風景は忘れられない思い出です。
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