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フランスのワイン法で定められているブルゴーニュワインのアペラシオン格付AOC(原産地統制名称)、Appellation d’Origine Controlee
フランス全体で500近いAOCのうちブルゴーニュには1/4 にあたる100以上のAOCがあります。他のワイン生産地区に比べ傑出しています。
AOC グラン・クリュ(特級)33認定、エチケット(ラベル)には村名は表記されず畑名のみ、中世からの歴史的有名なぶどう畑がほとんど 「ロマネ・コンティ」など 全体のブルゴーニュワイン生産量の約1%
AOCプルミエ・クリュ(1級)684認定、エチケット(ラベル)には村名とプルミエ・クリュ畑名が表記される、村のなかで地質・地形・位置がよく1級に格付けされた畑、「ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・カズテイエ」など 全体の約10%
AOCコミュナル/ヴィラージュ(村名)44認定、エチケット(ラベル)には村名が表記される、良質なワインを作る村、 「シャブリ」など 全体の約37%
AOCレジョナル・(地方名)23の地区および地方名が認定、広域のAOC, ブルゴーニュ全域にわたるものと、地区に限定されるものがあります、「ブルゴーニュ」など 全体の約52%
ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の資料
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ブルゴーニュのAOCはぶどう畑の自然条件(テロワール)によって生まれ、バラエティー豊かなのが特徴
ブルゴーニュを理解するのは難しいとされている理由の一つに、小さな畑にまで細分化されて(クリマ)、非常に細かく格付けされていることです。単一品種を原料にして造られるにもかかわらず様々な村の特徴がワインに表れ、更にその村のいくつかある畑にも少しずつ異なる個性があります。美味しいワインに出会ったら、どんどん引き込まれていきます。
ボルドーワインが「シャトー(生産者)」に対して格付けしているのとはかなり異なり、ブルゴーニュワインは「畑」に対して格付けしています。ボルドーでは同じ生産者シャトーでも若いぶどうの木など「セカンド」ワインがありますが、ブルゴーニュワインは畑に対しての格付けのためセカンドはありません。万が一出来栄えが悪い場合はAOCブルゴーニュに混ぜてしまいます。
等級が上になるほど生産量は少なく、上質で個性が強くなります。希少価値も高くなります。
この等級を維持するために、1ヘクタール当たりの収穫量まで制限されています。格が高くなるほど収穫量の制限も厳しくなるため、良質なぶどうが収穫できます。AOCは消費者にワインの原産地だけでなく、品質の証(保証書)となります。価格も等級とともに高くなります。AOCにより熟成期間も異なり、特級は飲み頃まで15年以上の熟成期間が必要と言われています。
グラン・クリュやプルミエ・クリュの畑の「となり」のコミュナルが感動するくらい美味しくても、価格はコミュナルのことがあります。ワイン法により決められたぶどう畑のみがAOCで決められているからです。AOCにより生産者が収める税金も異なります。お得な特級や一級に隣接したぶどう畑を見つけたら誰にも教えたくない秘密です。
有名な大変高価なワインばかりニュースになりますが、ほんの一握りです。あまり名前が知られていない畑の隠れたお宝ワイン、もっと身近に楽しめるブルゴーニュワインもたくさんあります。
当社輸入販売の村名 ボーヌ
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新しいAOCが認定追加されました
2017年に新しく2つのアペラッションが承認されました。AOC村名のヴェズレー(Vezelay)とAOC地方名のブルゴーニュ・コートドール(Bourgogne Cote d’Or)です。おそらく市場で販売されるのは来年2019年以降となります。
当社が輸入販売する格付け特級赤ワインです
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