テロワールは非常に重要な土地柄を表す個性
テロワール( Terroir) は土地や大地を意味するフランス語の「terre」(テール)から派生した言葉です。ワイン、コーヒー、茶などの作物における「生育自然環境」、生育地の地理、地勢、気候による特徴、土壌の個性など作物を取りまく自然環境すべてを指します。
その中でもワインを作るぶどうの樹は他の作物より土地の個性を反映しやすいといわれています。つまり同じぶどう種でも土地によって味わいが異なり、テロワールがワインに個性を与えます。
例えば、同じブルゴーニュのシャルドネ種でもシャブリ地区とコート・ド・ボーヌでは異なる白ワインの印象を持ちます。
長い歴史のなかでヨーロッパではこの「テロワール」がワインの味わいに大きな違いをもたらすと考え、産地名をワインの名前とし「テロワールワイン」(Vin de Terroir)と呼んでいます。
ヨーロッパのワイン生産国では地域や畑による格付けAOCの規制があるのはこのためです。またヨーロッパでは各テロワールに適したぶどう種を規制しています。そのため世界中で様々な異なる品種のぶどうが植えられています。
その中でもブルゴーニュ地方については世界に類を見ない特別に優れたテロワールで有名です。ブルゴーニュワインの生産者はそれを誇りに思い、好んで「テロワール」という言葉を頻繁に使います。
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ぶどう栽培の自然環境3つの要素
地理・地勢 : 標高、緯度、方向、太陽が当たる角度、風邪の流れ、日照、気温(昼夜の寒暖差も含む)、降水量、
気候 : 暖かい気候では糖度が高く、アルコール度数が高くなります。寒い気候では酸が強く、糖度は低くなります
土壌 : 水はけがよく、やせた土地がぶどう栽培に最適といわれます。ミネラル分にとんだ土地が望ましいとされます。石灰質、粘土質、スレートなど
この3つがテロワールの要素となり、その違いによりワインの個性が表れます。
世界中のワイン産地には様々なテロワールが存在し、異なる個性のワインが作られています。ワインを楽しみながら、そのテロワールを感じることができます。
できればワインの産地の畑の環境を調べながら味わうと、より一層ワインを美味しくいただけます。
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