ポマール (Pommard)、ブルゴーニュ コートドボーヌの赤ワインのシンボル

ポマール村

中世から「ボーヌ人の花」と言われてきた、ボーヌの赤ワインのシンボルともいえるポマール(Pommard)について。

ブルゴーニュの中でも最も早い1936年にAOCに認定

ワイン造りの歴史が古く、フランス国王アンリ4世やルイ15世が愛飲し、ナポレオンも定期的にポマール城を訪れていたといわれています。フランスを代表する文豪ヴィクトール ユゴーも愛したワインとされています。

18世紀以降には「シャトー ド ポマール」と呼ばれるようになり、1855年にはブルゴーニュワインの格付けで「1級」の称号が与えられ、19世紀からすでに高品質の赤ワインで知られている偉大な村です。

コートドボーヌの中で、めずらしくピノノワール種の赤ワインのみが認められています。

コートドボーヌの赤ワインは比較的繊細さや果実味が特徴の中で、異なる存在で、ポマールでは骨太でフルボディの男性的な赤ワインが生まれます。

粘土が多く、鉄分を豊富に含んだ土壌がワインにしっかりとした重厚な骨格を与えます。タンニンも豊富で、最上級のポマールは10年以上の熟成が必要ともいわれています。

英米を中心とした英語圏諸国と北欧が好むブルゴーニュの赤ワインとしても知られています。1960年代のアメリカでは「ブルゴーニュと言えばポマール」と言われた時代もありました。ポマールという村名は短く、海外で発音しやすく、覚えやすいということも有利だった点です。

コートドボーヌというとどうしても白ワインばかりが注目されがちですが、赤ワインであればポマールがあげられます。コートドニュイのジュヴレシャンベルタンとよく比較されます。

当社輸入販売のポマール

28の一級畑と村名ワイン

ポマールには特級畑(グランクリュ)はありませんが、畑全体の1/3が1級(プルミエクリュ)があります。
1級畑の中でも別格的な存在が太字の畑です。この畑は将来的にグランクリュになるかもしれないといわれています。


レ ザルヴレ(Les Arvelets)
レ ブシュロット(Les Boucherottes)
ラ シャニエール(La Chaniere)
レ シャルモ(Les Charmots)
クロ ブラン(Clos Blanc)
クロ ド ラ コマレーヌ(Clos de la Commaraine)
クロ ド ヴェルジェ(Clos de Verger)
レ グラン ゼプノ(Les Grands Epenots)
レ プティ ゼプノ(Les Petits Epenots)
クロ デ ゼプノ(Clos des Epeneaux)
レ ペズロル(Les Pezerolles)
ラ プラティエール(La Platiere)
アン ラルジリエール(En Largilliere)
レ ソシーユ(Les Saussilles)
ラ ルフェーヌ(La Refene)


レ ベルタン(Les Bertins)
レ シャンラン(Les Chanlins)
レ シャポニエール(Les Chaponnieres)
レ コンブ ドゥスュ(Les Combes Dessus)
レ クロワ ノワール(Les Croix Noires)
レ フルミエ(Les Fremiers)
レ ジャロリエール(Les Jarolieres)
レ プテュール(Les Poutures)
ル ヴィラージュ(Le Village)
デリエール サン ジャン(Derriere Saint-Jean)
レ リュジアン オー(Les Rugiens Hauts)
レ リュジアン バー(Les Rugiens Bas)
レ クロ ミコ(Les Clos Micot)

当社輸入販売のポマール1級

川を挟んで南と北で異なる土壌特徴

ポマール村の中央にデューヌ川が流れ、川が造りだした谷があり、谷を境として南北に丘陵が広がっています。標高は250~300m

北側のボーヌに近い地域は粘土、石灰、酸化鉄の混じる泥炭土や褐色石灰岩質の土地で、南向きのなだらかな斜面。果実味に富み、華やかな印象のワインとなります。「グランゼプノ」「プティゼプノ」が有名です。

南側のヴォルネイ村に接する地域の土壌は、赤みを帯び、鉄とミネラル分が豊富で、小石や粘土が多い泥炭土や褐色石灰岩質の土地で、南東向きの斜面。締まった頑強なワインとなります。「リュジアン」が有名です。

ポマール城(シャトー ド ポマール、Chateau de Pommard)

1726年にルイ15世が宮廷用の赤ワインを造らせたことが始まりです。国務大臣国務大臣ヴィヴォン ミコ卿によって建てられたお城です。

モノポールの畑はポマール村の東側にあり、20ha、堅牢な石垣に囲まれたブドウ畑の真中にシャトーがあります。ブルゴーニュの観光スポットとしても有名です。

ずっしりとした重たいボトルと独特なラベルは一度見たら印象に残ります。通常のワイン箱には入らない大きさです。ボルドーでは普通ですが、シャトーの名前がそのままワインの名前となるのはブルゴーニュで唯一です。ポマールの村名クラスです。

現在はアメリカ人の所有となり、ホテル、レストランや観光地として改修中でした。アメリカ人が所有した時はブルゴーニュでちょっとした衝撃が走りました。

まとめ

日本でもポマールが好きというのを時々聞きます。同じピノノワールとは思えないストラクチャーのしっかりとした赤ワインは、好きな人も多いと思います。

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