スペイン リオハワインの特徴, おすすめのスペイン高級赤ワイン

rioja-スペインリオハワイン

スペインの北東部にある、スペインを代表するワイン産地「リオハ(Rioja)」について。

ワイン産地リオハとは

リオハ地区はスペインの中で最も古く、最も有名なワイン産地です。スペインの高品質赤ワインの42%, 熟成ワインの60%がリオハワインです。

ラ リオハ県(La Rioja)、アバラ県(Alava)、ナバーラ県(Navarra)の3県にまたがり、エブロ川渓谷沿いとその支流のオハ川沿いの地域です。大西洋、ビスケー湾の南約100Km、エブロ川の地中海への河口から西へ約400Kmに位置します。首都のマドリッドから車で4時間のところにあります。オハ川がリオハの名前の由来になっています。

リオハは北と南を山で守られています。夏は南西のデマンダ山脈が熱波を防ぎ、冬は北のカンタブリア山脈が大西洋からの冷たい北風を防ぎ、雨に恵まれた温暖な気候の元でワインが造られています。

19世紀後半にフランスでフィロキセラ害虫の発生による病害の際に地理的に近いこともあり、被害がひどかったフランスのボルドーから生産者がリオハに移り住むことで、ボルドーの醸造技術がリオハに伝わりました。これによりリオハワインの質が向上しました。「第二のボルドー」とも呼ばれている所以です。

1926年、スペインで最初の原産地呼称はリオハで始まり、コピー品などの防止のための最初の統制委員会が誕生したのもリオハです。

1991年にDOC (DOCa デノミナシオン デ オリヘン カリフィカーダ Denominacion de Origen Calificada)「 特選原産地呼称」として認められ、以来他の呼称とは一線を画しています。Calificadaのために産地で瓶詰とラベリング、ぶどうの品質と量を保護統制、ぶどう畑の地図上の境界の線引きなど厳しい条件を課しています。数量と品質面でより厳しい条件を満たしているためにこのDOCを与えられました。

 

リオハの3つの地区

1.リオハ アルタ(Rioja Alta) : ぶどうの質が高く、長期熟成向き、大西洋の影響を多く受ける、ボディのしっかりした色の濃いワイン
2.リオハ アラベサ(Rioja Alavesa) : ミネラル感があり果実味と酸のバランスが良いワイン
3.リオ オリエンタル (Rioja oriental リオハ バハから改名):標高が高く地中海性気候の影響を受ける(温暖、乾燥)、軽やかなワイン

リオハ地区で現在認められているのは14のぶどう品種ですが、栽培面積の75%がテンプラニーリョ種となります。テンプラニーリョ種はリオハの土着品種と考えられています。醸造面からみると、とても用途が広く、長期熟成に耐えられるワインを生み出しことができ、アルコール、色と酸のバランスがよく、率直でスムーズ、果実味豊で口当たりが熟成と共にビロードのように変わります。ほとんどが数種類のブドウ種をアッサンブラージュ(ブレンド)しますが、メインはテンプラニーリョ種です。

スペインの熟成ワインの分類(赤のスティルワイン)

グラン レセルバ : 60カ月以上の熟成が必要。そのうち330L以下のオーク樽で熟成18カ月以上
レセルバ     : 36カ月以上の熟成が必要。そのうち330L以下のオーク樽で熟成12カ月以上
クリアンサ        : 24カ月以上の熟成が必要。そのうち330L以下のオーク樽で熟成6カ月以上
ジェネリック  : 1~2年の熟成。

まとめ

ワインのスタイルはとてもボルドーに似ていますが、価格はボルドーとは異なり、特に熟成ワインが非常にリーズナブルに入手できるのが嬉しい産地です。テンプラニーリョ種は非常に熟成に適しています。テンプラニーリョ種100%もテイステイングしましたが、ガルナッチャ ティント(グルナッシュ)種が15%程ブレンドされているワインの方がよりおいしいと思いました。年間3億6200万本もの生産量がありながら、日本ではあまりたくさん見かけないのは、やはり知名度があまりないからでしょうか?知らないともったいないワインです。

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