スペインワインの魅力について、高級熟成ワインもある

スペインワイン

比較的リーズナブルで知られるスペインワインについて、質、価格ともにあまり知られていない多様性のあるワインがあります。

スペインワイン3000年の歴史

スペインはイタリアフランスに次ぐ世界第3位のワイン生産国です。主に21世紀に入ってから急速にワインの品質を向上させ、スペインのワインは黄金期を迎えています。

スペインは多様な民族に侵略・支配された歴史から、ワインも多くの文化に影響を受けています。紀元前前は古代ギリシャ人、フェニキア人によりワインの生産が始まりました。その後ローマ帝国時代にはワイン生産が地域の産業として栄えました。711年頃はイスラム教徒による侵略、支配があり、ワイン生産は停滞しますが、一部のブドウ栽培とワイン生産は継続します。15世紀末、大航海時代には船旅でも劣化しないシェリー酒がイギリスで人気になりイギリス商人の仲介により船に積まれました。19世紀後半にフランスでフィロキセラ害虫の発生により、打撃を受けたフランスはスペインのワインを買い付けに来ました。この時フランスボルドーからの醸造技術をとりいれました。

その後スペインは内戦により半鎖国状態となり、その後、ワインの質を重視する方向に大きく転換することになり、次々と有名な素晴らしいワインが生まれました。

スペインワインの原産地呼称制度、格付け

スペインワインの生産地としては中央高原の「ラマンチャ地方」が全体の約48%を占めています。次いで北部内陸の「リオハ」「リベラ デル ドゥエロ」、スパークリングワインは地中海側のカタルーニャ地方の「カヴァ」、南部大西洋地方側の酒精強化ワイン「シェリー」が世界的に知られています。

ヨーロッパでは他国より早く18世紀に規制が始まり、品質保持に努めました。現在は原産地呼称庁(INDO、品質呼称局)が原産地呼称(DO: Denominacion de Origen)の条件を定めています。それぞれの原産地に対して、ぶどう栽培面積、栽培ぶどう品種、収穫量、醸造法、アルコール度数、総亜硫酸料など細かく定められています。

DOP(保護原産地呼称 Denominacion de Origen Protegida)
1.ピノ デ パゴ(Vino de pago) 単一ぶどう畑限定ワイン、トップの格付け
2. DOC (DOCa デノミナシオン デ オリヘン カリフィカーダ Denominacion de Origen Calificada) リオハ、プリオラートの2つ
3. DO (デノミナシオン デ オリヘン) スペイン高級ワインの中核的なカテゴリー、60以上ある、10年以上でDOCになる
4. 地域名称付き高級ワイン(Vino de Calidad con Indicacion Geografica), 5年以上でDOになる

IGP(保護地理的呼称 Indication Geogafica protegida)
5.Vino de la Tierra (ヴィノ デ ラ ティエラ)地方ワイン、カントリーワイン (フランスのヴァンドペイに当たる)

地理的呼称のないテーブルワイン
6.Vino de Mesa(ヴィノ デ メサ)、テーブルワイン、各付けのない畑、異なる地方のワインのブレンド、地域名やぶどう品種、収穫年度の表示ができない

スペインのワインは赤ワインが大半を占めており、樽や瓶の中で長く熟成させて、飲み頃になってから出荷するタイプのワインが豊富にあります。そして長期熟成させたワインがお手頃な価格で買えるのもスペインワインの良さです。

熟成ワインの分類(赤のスティルワイン)

グラン レセルバ : 60カ月以上の熟成が必要。そのうち330L以下のオーク樽で熟成18カ月以上
レセルバ     : 36カ月以上の熟成が必要。そのうち330L以下のオーク樽で熟成12カ月以上
クリアンサ        : 24カ月以上の熟成が必要。そのうち330L以下のオーク樽で熟成6カ月以上

2002年ヴィンテージのグランレセルバ、縁がオレンジがかったガーネット色、まだまだ熟成しそうなワインでした。
ポケットワインスクールでのテイスティング。 ポケットワインスクール公式サイト

スペインワインのぶどう品種

150種類ほどのぶどう種があるとされています。下記が覚えておきたい主要なスペイン原産の品種です

黒ぶどう

テンプラニーリョ (Tempranillo) :スペインの赤ワインを代表する品種。香り、酸味、渋みのどれもが豊かで高級ワインもこの品種から造られています
ガルナッチャ (Garnacha, Grenache): スペイン原産ですが、フランスではグルナッシュと呼ばれています。干ばつや病気、害虫にも強く、育てやすい品種。

白ぶどう

アルバリーニョ (Albarino): 辛口白ワイン用の品種、香り高く豊かな酸味があり、高級な品種
ベルデボ (Verdejo) : 11世紀ころから栽培されている白ワイン用ブドウ。フレッシュで酸味とアロマが豊かなワインができる
マカベオ (Macabeo): カヴァに使われる品種で、若飲みから長期熟成まで使われる高級品種

スペインの6つのワイン代表産地

1.リオハ地方(Rioja) : スペインの伝統的、優秀産地、テンプラニーリョ種を主体とした赤ワインで有名、長期小樽熟成の伝統派から新樽熟成の現代派まで。フランスボルドーの醸造方法の影響を受け「第二のボルドー」と呼ばれている。75%が赤ワイン。その他は白ワインとロゼワイン。

2.カスティーリャ イ レオン地方(Castilla y Leon) :テンプラニーリョ種100%のリベラ デル ドゥエロ (Ribera del Duero)が有名。「スペインのロマネコンティ」と呼ばれている。

3.カタルーニャ地方(Catalunya) : スパークリングのカヴァ(CAVA)で有名。スペインのカヴァの生産量の95%がカタルーニャ地方で生産される。瓶内二次発酵させるフランスのシャンパーニュと同じ製法。

4. ラ マンチャ地方(La Mancha) : スペイン中央部の乾燥した地域,大陸性気候。スペイン最大の栽培面積を誇る。広大なぶどう畑で安価な白ワインを生産することで知られていたが、近年は良質な黒ぶどう品種への転換が進み現在は65%が赤ワインを生産している。また高級ワインも少量生産されています。

5. ガリシア地方(Galicia) :スペイン北西部、巡礼地として有名なサンティアゴ デ コンポステーラを州都とする、大西洋海性の気候。アルバリーニョ種から果実味と心地よい酸味が素晴らしい白ワインが造られている。

6.アンダルシア地方(Andalusia) : スペイン南部の地中海性気候。降水量が少なく、夏季の酷暑が特徴。コルクの生産地でもある。パロミノ種を中心とする白ぶどうから酒精強化ワイン(普通のワインよりアルコール度数が高いワイン,15~22度)の「シェリー」が有名。イギリスで人気があった。

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まとめ

スペイン語でvino tinto(ヴィノ ティント)が赤ワイン、vino blanco(ヴィノ ブランコ)が白ワイン。
代表的な産地から選ぶのと、長期熟成ワインもフランス産に比べると比較的お手頃な価格なので、ラベルに「グラン レセルバ」などがある熟成期間で選ぶとよいでしょう。
お手頃なワインの印象でしたが、実は種類も多く、長期熟成ワインがあるのは知らないと損すると思ってしまいました。

ちなみにオレンジジュースなどフルーツと赤ワインをブレンドした「サングリア」はスペインのワインカクテル。夏の暑い日に飲みやすいカクテルです。

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