素材の味を引き出すことに重点を置いたミシュランの三ツ星シェフ「ベルナール ロワゾー」について
ブルゴーニュを愛した天才シェフ「ベルナール ロワゾー」のレストラン
ボーヌのオーベルジュ(auberge 宿泊施設)でもあるレストランです。アルベール ビショー社の方からランチにご招待される機会に恵まれました。
とてもおしゃれなヌーベル キュイジーヌ(nouvelle cuisine)でクリームやバター、オイルなどを使わず、素材の味を引き出すことに重点を置いたお料理です。同時にワインの味を十分に楽しめるお料理でした。日本人にはあっさりして食べやすく、カロリーも控えめ、量も少なめなど、和食との共通点もたくさんありました。とても洗礼されたお料理でした。
ベルナール ロワゾー氏(Bernard Loiseau)は自らの料理を一時期、「キュイジーヌ ア ロー(水の料理)」(cuisine a l’eau)と名付け、この調理法が、フランス料理界の革命だと話題をよびました。ポール ボキューズ、ジョエル ロビュションらと並び、フランスでもっとも知名度が高いシェフとしても有名です。1995年レジョン ドヌール勲章を受章しています。ブルゴーニュのソーリュー(Saulieu)の町のレストラン, ミシュラン3つ星、「ラ コート ドール」(La Côte d’Or)を起点として、パリなど多くのレストランを経営していました。日本でも一時期神戸にレストランがありました。ベルナール ロワゾー氏が2003年に亡くなってからレストランの名前が「ラ コート ドール」(La Côte d’Or)から今の「ル ルレ ベルナール ロワゾー」(Le Relais Bernard Loiseau)に名前を変えています。その後もロワゾー氏の20年来の弟子がシェフとして勤めています。
ボーヌのホテル&レストランは15世紀の建物、15年前にOpenしたそうです
LOISEAU DES VIGNES
31, rue Maufoux
21200 BEAUNE – BOURGOGNE – FR
ソムリエのおすすめでお料理に合わせたワイン
メニューはシェフのお任せ。ワインはソムリエのおすすめ。
アペリティフ:トマトとベーコンのカルパッチョ に クレマンを合わせて
アルベール・ビショー社がベルナール ロワゾーのために作った特別なラベルのクレマン ド ブルゴーニュ(白ぶどうのシャルドネ種だけを使って造ったブラン ド ブラン)
シャンパンにも負けないスパークリングでした。
ラングスティーヌの前菜
クレープの下にラングスティーヌが隠れています
珍しいニュイサンジョルジュの白ワインアルベール ビショー社のモノポール
こちらの白ワインはかなり気に入りました。コートドニュイの白ワインは産量が少ないですが、なかなかの味です。個人的には本日の3本のワインなかで一番好きです。
メインディッシュ:鴨のロースト
柔らかく、鴨の味を引き出した絶品でした、おそらく低温調理だと思われます。あっさり目のソースがベルナール ロワゾーらしいです。
アルベール ビショー社がベルナール ロワゾーのために作った特別なラベルのコートドボーヌヴィラージュ
胸のソムリエバッチが誇らしい、ソムリエ、的確なワインのアドバイスでした
50種類以上のグラスワインが飲める、窒素ガスを使ったサーバー、3年前から備えているとのこと、流石です
当社輸入販売の珍しいニュイサンジョルジュ白
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まとめ
レストランガイドなどの評価を気にして2003年に自殺を図ったとされています。現在は奥様(ドミニク ロワゾー氏)が事業を引き継ぎ、お弟子さんたちが料理を振舞っています。「ミシュラン」や「ゴー ミヨ」などのレストランガイドの評価については様々な映画やドラマで紹介されていますが、表側には見えない熾烈な争いがありそうですね。
素材の良さを生かしたフランス料理ということで、ワインの美味しさがより引き立つと感じました。一度は味わってみたいフランス料理です。日本では大阪阿倍野の日本人シェフのお店があります。
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