ボーヌに本社のあるブルゴーニュの銘家、アルベールビショー社について。
目次
185年以上の歴史を持つブルゴーニュの名門
1831年に創立され、6世代にわたる伝統と情熱を注ぎ、複数のドメーヌを所有しています。設立以来、家族経営により、テロワール(Terroir)、喜び(Plaisir), 伝統( Tradition)、ノウハウ( Savoir-Faire)を継承してきました。
アルベールビショー社はブルゴーニュの銘醸地に6つのドメーヌ、合計で100ha以上の畑を所有し、醸造総責任者(テクニカルディレクター)のアラン セルヴォー氏(Alain Serveau) の下、各ドメーヌに栽培や醸造の責任者を置き、密に連携を取りながら、栽培や醸造を行っています。
さらに85の農家と160ha分の長期栽培契約を結び、ブルゴーニュのグランクリュから村名までを各醸造所で作っています。
ボルドーのような大手企業と異なるのは、ブルゴーニュの主要地区に複数のドメーヌを所有し、それぞれ独立したチームを持つことです。ブルゴーニュならではの、その土地の特徴をワインに表現するために、テロワールごとにスペシャリストの存在が必須と考えています。
6代目当主アルベリック ビショー氏
アルベールビショー社の顧客台帳
IWC の「ワインメーカー オブ ザ イヤー」をトリプル受賞
1984年からロンドンで開催される世界最大規模、最高権威に評価されるワイン コンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」において、赤ワイン、白ワインそれぞれその年の最高の生産者1社だけに贈られる「レッド ワインメーカー オブ ザ イヤー」「ホワイト ワインメーカー オブ ザ イヤー」を受賞しています。赤ワインは2004,2017年、白ワインは2011年です。毎年15,000点以上のワインが出品されています。
アランセルヴォー氏は1995年から品質改良をはじめ、ブドウと土地の潜在能力を高めるため、収量を抑え、有機的、減農薬アプローチを目指し、結果として高く評価され、この賞を受賞しました。
チーフワインメーカーであるアランセルヴォー氏の実力の高さ、アルベールビショー社のワインの品質の高さの証明と言えます。
アランセルヴォー氏
所有する6つのドメーヌ
シャブリ地区(ドメーヌ ロン デパキ) Domaine Long-Depaquit 65ha
コートドニュイ地区(ドメーヌ デュ クロ フランタン、シャトー・グリ) Domaine du Clos-Frantin 7.3ha, Chateau-Gris 3.5ha
コートドボーヌ地区(ドメーヌ デュ パヴィヨン) Domaine du Pavillon 15ha
コートシャロネーズ地区(ドメーヌ アデリー) Domaine Adelie 7.8ha
ボージョレ地区(ドメーヌ ド ロシュグレ) Domaine de Rochegres 5.2ha
これらはアルベールビショーのラベル(エチケット)で販売されています。
特にボーヌに本社を置くワイナリーで離れたシャブリ地区にこれだけの広さのブドウ畑と独自の醸造所を所有するのは珍しく、まさにブルゴーニュのすべての地区を網羅するといっても過言ではありません。
アルベールビショー社エントランス
オスピスドボーヌのオークションで落札する樽数が一番多い
アルベールビショー社は毎年11月にボーヌで開催されるオスピスドボーヌのチャリティオークションで全体の約2割の樽を落札しています。落札後はアルベールビショー社の地下のカーブでその後の熟成やボトリングを行います。オスピスドボーヌは落札後の工程が落札したネゴシアン(ワイン商)によって異なるため、質には定評のあるアルベールビショー社のオスピスドボーヌは安心して購入することができます。
まとめ
アルベールビショー社は日本では長くキリンと取引しており、日本へはレストランを中心に納品されています。また、弊社が輸入販売しているドメーヌ ルペショーレについてもこのアルベールビショー社が所有しており、醸造所や醸造技術をシェアしています。
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