フランス北東部、アルザス地方の中心としである「ストラスブール」(Strasbourg)のご紹介です。
目次
世界文化遺産に登録された美しい街
ストラスブールの語源はドイツ語で「街道の町」を意味し、古くから交通の要衝として栄えました。ドイツとの国境に位置するため、近世初頭から第二次世界大戦後までフランス領とドイツ領の間を5回も繰り返した歴史があります。
1944年以降はドイツ語やドイツ文化を保持しながらフランスに属する土地として、EUの行政機関も置かれています。2000年以上の長い歴史の中でラテン文化とゲルマン文化が合わさった独特の文化が楽しめる街です。
街を歩くと道路標識がフランス語とドイツ語の2つの言語で書かれています。ストラスブールからパリに向かうTGV(新幹線)ではフランス語とドイツ語の両方のアナウンスがありました。
プティット フランス (Petit France) の美しい木組み建築
旧市街の西南部、ライン川の支流であるイル川が4本の支流に分かれ再び同流する水流地帯にある、白い壁と黒っぽい梁(はり)、鮮やかな建物が川面に映る姿がとても美しく、おとぎ話のような風景です。フランスでありながら古いアルザス地方特有の伝統的木組み建設が並ぶ、中世の趣を残す町並みです。イル川は遊覧船クルーズ(Batorama イル川クルーズ)も楽しむことができます。大聖堂のすぐ近くに乗り場があります。
プティット フランスの名称は、梅毒が蔓延した際に専門の治療院が建てられたのがこのエリア(中州)だったことに由来します。その昔、梅毒はドイツ語でフランス病と呼ばれていました。かわいい名前の裏には意外な由来がありました。
ストラスブールのノートルダム大聖堂
旧市街の中ほどに、高くそびえる大聖堂(Cathedral Notre Dame de Strasboug)。ヴォージュの山の赤砂岩を使用し、1015年から424年に渡って建造され、中世期にできたカトリックの大聖堂は高さ142mの尖塔があるゴシック建築の建物で、精密な彫刻や装飾が見事です。圧倒されそうなくらい広い聖堂内で、特に数々のステンドグラス「薔薇窓」は見事でした。その色彩とレースのような繊細な彫刻から「薔薇色の貴婦人」とも呼ばれています。
聖堂の入り口左にある、332段の階段を登ると、屋上に登ることができ、街やドイツ南西部を見渡すことができます。展望台は季節により会館時間が異なるので事前確認ください。
大聖堂の周辺には趣のある街並みが広がり、アルザス料理のレストランやお土産店が並んでいます。
クリスマスマーケット(Marche de Noel)
アルザス地方はもみの木のクリスマスツリーの発祥地とされています。クリスマス期には街の中心、クレベール広場(Place Kleber)に高さ30mのツリーが設置され、美しいイルミネーションが街を包み込みます。フランス最古といわれるクリスマスマーケットが市内に10以上も点在し、クリスマスの首都として人気があります。街中がクリスマス一色になり、キャンドルやリース、オーナメントなどクリスマスの季節の雑貨やパンデピスなどの食べ物など屋台がひしめきます。毎年11月末から12月いっぱい開催されます。
まとめ
3月に行ったのでクリスマスマーケットは見られなく残念でしたが、プティット フランスや大聖堂だけで十分に楽しめました。もちろんワインは大好きなアルザスワインをいただきました。
独特のアルザス陶器が有名で、クグロフ型を購入し、帰国後早速クグロフを焼きました。
アルザスの辛口白ワインリースリング
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