先週くらいから、北海道産の旬のさんま(秋刀魚)がスーパーに並び始めました。今週は先週のさんまより少し太っていました。皆様もう味わいましたか?
さんまにブルゴーニュ アリゴテを合わせていただきました
新米がでるまで待てなく、昨日ブルゴーニュ アリゴテに合わせていただきました。
お醤油を垂らした大根おろしにレモンをかけて食べたのですが、アリゴテの程よい酸味がぴったり合いました。さんまのおいしさを邪魔することなく、さっぱりした繊細なフルーティでフレッシュなアリゴテの味がさんまのおいしさを引き立ててくれました。残暑厳しい中、軽めの辛口白ワインを冷やしていただくと美味しいですね。
和食にもブルゴーニュワインを合わせることができます。特にこのアリゴテは焼き魚にはおすすめです。
ブルゴーニュ ぶどうの品種 アリゴテとカクテル 「キール」
ブルゴーニュの白ワインというとシャルドネ種がほとんどでアリゴテはあまり知られていません。
ブルゴーニュの古いぶどう品種でありながら、アリゴテはブルゴーニュのワインの生産の6%と非常に生産量が少ないぶどうです。特に寒冷地に強い「丈夫な白ぶどう品種」とされており、標高の高いところに栽培されています。今はシャルドネやピノノワールに適さないブルゴーニュの寒冷地、コートドールとコートシャロネーズ地区に少しだけ畑があります。
クレマン ド ブルゴーニュに使われることも多いアリゴテ種です。
シャルドネとの違いは、酸味が少し強いことと、あまり長期熟成するタイプのぶどう種ではないことで、お値段はシャルドネより少し安くなっています。
昔、圧倒的に人気のあるシャルドネに比べ、アリゴテが売れない時期に、ディジョン市の市長キール氏(Felix Kir)が1945年頃、白ワインのアリゴテと、同じく地元の特産品クレーム・ド・カシス(黒すぐりのリキュール)というリキュールを混ぜたアペリティフ(食前酒)用のカクテルを考案し、世の中に広めました。
そのままこのカクテルは「キール」(Kir)と呼ばれるようになりました。白ワインベースのカクテルです。
シャンパン用のフルート型のグラスに入れるとおしゃれです。
キールはその後ヨーロッパ中に広がり、キール氏の思惑通り、アリゴテの消費に貢献しました。フランスではフランソワーズ・サガンの小説にも出てくるほど人気がでました。
いまではフランスで最も飲まれる食前酒です。フランス人のお宅に呼ばれると必ずこのキールが食前酒で出てきます。
ほんのりとピンク色のカクテルは日本でも人気があり、アペリティフ(食前酒)でいただくととても幸せな気分になります。
白ワインの代わりにシャンパンやクレマン ド ブルゴーニュを使うと「キールロワイヤル」(Kir Royal)と呼ばれ、まるで高価なピンクシャンパンのように見える素敵なカクテルになります。
このキールはアリゴテを使うのが一番美味しく、合わせる白ワインによって、あまり美味しくないキールもあるようなので、ご注意を。クレーム・ド・カシスとの相性は「アリゴテ」が一番のようです。
配合の割合はお好みで
白ワイン アリゴテ : クレーム・ド・カシス = 4:1 〜 9:1
クレーム・ド・カシスの割合が多くなるほど甘く、色も濃く赤くなります。少ないとアリゴテの辛口が残り、ほんのりとピンク色になります。
AOC ブーズロン、アリゴテ
唯一アリゴテ種で村名AOCが認められているのがブーズロン(Bouzeron)です。ブルゴーニュ南のコートシャロネーズ地区にあるブーズロン村で造られるアリゴテ種の白ワインはアリゴテの中でも最上といわれています。ブルゴーニュの白ワインのほとんどがシャルドネ種であることを考えると、一度は飲んでみたいAOCです。
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