旅行でホテルの宿泊が続くと、ちょっと飽きてしまうことがあります。そんな方にフランスで地方滞在ならシャンブルドットがおすすめです。
フランスのシャンブル ドットとは
フランスのシャンブルドット(Chambre d’hote) は日本だと民宿、ペンションと民泊の中間くらいの位置づけです。 宿泊施設本業ではなく、一般家庭が空いているゲストルームを宿として提供していることがほとんどです。友人宅や親戚宅に泊まりにいくような感覚で、とてもリラックスでします。もちろん料金も非常にリーズナブルです。大抵が朝食付きです。都市部というよりは郊外や地方にあり、車がないとアクセスは難しい場合が多いですが、その分都心のホテルでは味わえないゆっくりとしたフランスの田舎を満喫できます。
南仏プロヴァンスのワイナリー所有のシャンブルドットに宿泊
コートデュローヌ 南部のヴァルレアス(Valreas) にあるシャンブルドットに2泊しました。
ヴァルレアスはアヴィニョンの北66Kmに位置し、南仏プロヴァンスの一部です。周囲はほとんどがぶどう畑で主にグルナッシュ種やシラー種を栽培しており、
AOCコート デュ ローヌ
AOCコート デュ ローヌ ヴィラージュ
を造っています。途中にいくつかドメーヌ(ワイナリー)があるだけで、それ以外は丘の斜面に広がるぶどう畑のみでした。通る車も少なく、とても静かなところでした。
滞在した「ドメーヌ デ グランド デヴェール」のオーナーがぶどう畑を案内しながら、ワイナリーの仕事やワイン造りについてお話ししてくれました。オーナーは元々ブルゴーニュ、ボーヌの大手ドメーヌのファミリー出身で、何年か前にコートデュ ローヌに家族で移住してきたとのことです。経験からブルゴーニュとの違いなど教えていただきとても勉強になりました。
6月でしたが、この日はとてもお天気がよく、暑い日で、ぶどう畑も乾燥していました。ブルゴーニュより気候が温暖なため、ぶどうの成長も早く、収穫量も多いとのことでした。
コート ドールに比べるとぶどう畑の面積がとにかく広く、どこまでも続く印象です。人手も不足しているので、機械を多くつかっています。実はコートデュローヌのワインの生産量はボルドーに次いで2番目で、ブルゴーニュより多いのをご存知でしたか?
ドメーヌのワインを4種テイステイングさせていただきました。めずらしいシラー100%のワインもありました。フルボディの力強い赤ワインです。お値段もブルゴーニュに比べるとかなりお得に感じます。
個人的にはAOCコート デュ ローヌ ヴィラージュのグルナッシュとシラーのブレンドが美味しいと思いました。
近くの観光地もオーナーに紹介していただきました。
まとめ
フランスの田舎のお友達のお家に泊まりで遊びに行ったような感覚でした。オーナーが色々とワイナリーについて説明してくれて、他にはお客様もいなく、静かでゆっくりすることができました。シャンブルドットならではです。ただ一つ、ひたすら遠かったという印象です。高速の出口からも30分ほど田舎道を車で走りました。お蔭で普通では味わえないフランスの田舎を経験しました。大都市の観光地だけの旅行ではもったいないと思いました。簡単ではないワイナリー経営を家族で頑張っているオーナーをこれからも応援したいと思います。
コートデュローヌで一番有名なギガルのワイン
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