サントネ、野性味あふれるソヴァージュな赤ワイン、2018年に皇太子様の訪問で有名に

シャトーサントネイ(Chateau de Santenay)

1989年にお隣のマランジュ(Maranges)がAOC認定されるまでは、このサントネ(Santenay)がコートドールの最南端とされていました。サントネの紹介です。
2022.11月再訪し、画像も含め追記しました。

サントネの知名度は低く、その分リーズナブルなワイン

中心地ボーヌから車で15分ほど、白ワインの3つの銘醸地として有名なムルソー、ピュリニ―モンラシェ、シャッサーニュモンラシェの南に位置するのがサントネです。8割が赤ワイン(ピノノワール)、2割は白ワイン(シャルドネ)を生産しています。

他のコートドールの産地に比べると知名度が低く、地味な印象ですが、その分価格は比較的安く、入手しやすい産地になっています。隠れたワイン産地と言えます。ただし更に南のコートシャロネーズ地区と飲み比べてみると、コートドールのワインの土壌からくる違いがわかります。

サントネイの村、ぶどう畑と教会
サントネイ

サントネ赤ワインの特徴

サントネのぶどう畑は標高300〜500mの高地にあり、東、南向き斜面に畑が広がっており日照に恵まれています。上部は灰色の石灰岩質の土壌、下部に行くにつれ泥灰質地層の上に魚卵状石灰岩が広がります。ピノノワールには日照量が強すぎてややタンニンが荒くなる傾向があり、野性味あふれる赤ワインが出来上がります。リラックスして美味しいワインを飲みたい方にはおすすめのワインです。

バラやスミレなどの花の香り、チェリーなどの赤い果実の香りと引き締まったタンニンを持つ骨格のしっかりしたワインで、熟成と共にタンニンは程よくなります。

特級はなく一級畑が13あります。
サントネは3つの地域に分かれます

シャッサーニュモンラシェとの境界近くにある東側のエリア : 最上のエリアとされています。長期熟成可能なタイプ。
中部のエリア : 複雑さとフィネスのある力強いワインが作られます
マランジュにほど近い西側のエリア :骨格のしっかりしたワイン

有名な一級畑
レグラヴィエール(Les Gravieres)
ラコム(La Comme)
クロルソー(Clos Rousseau)

当社輸入販売のサントネ1級

少量生産されている希少なサントネ白ワイン

白ワインの銘醸地シャッサーニュモンラシェのお隣ということもあり、辛口でコクがあり、ミネラルが豊富でシダやヘーゼルナッツの香りが特徴的です。バターのような濃厚さはありませんが、品質の高い白ワインが造られています。

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ブルゴーニュ公ゆかりのシャトードサントネイ(Chateau de Santenay)

ブルゴーニュ公国のフィリップルアルディ豪胆公が14世紀にガメイ種禁止令をだしてブルゴーニュから追放したことは歴史の中で有名です。そのフィリップ豪胆公がサントネイに所有していたお城が今のシャトードサントネイです。もちろんぶどう畑も所有しています。シャトーの入り口の門にはシャトーフィリップルアルディ(Chateau Philippe le Hardi)とあります。

シャトードゥサントネイ

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ぶどう畑の中に立つソリーヌ風車小屋

 

19世紀に初頭に建てられたコートドボーヌ唯一の風車小屋「ソリーヌ風車小屋」はぶどう畑の中に立っていて、サントネイ村のぶどう畑をそっと見守っています。

ソリーヌ風車小屋

観光地としてのサントネ、皇太子様の訪問で一躍有名に

サントネ―には古くから温泉施設「スルスカルノ」というヨーロッパでも有数の泉質を誇る温泉があります。温泉とワインの2つの魅力があり、水の妖精とワインの神の故郷と言われています。またカジノや、、ミネラルウォーターの産地でもあり、ちょっとした観光も楽しめる村です。

2018年9月に当時まだ皇太子様だった天皇陛下がサントネ村を訪問され、ぶどう畑の見学やワインの試飲やランチを楽しまれた様子が日本のニュースで報道されました。日仏友好160周年の招待旅行でした。サントネ村の老舗ドメーヌ フルーロ ラローズに嫁いだ日本人の久美子夫人と当主ニコラさんが対応されました。

当社輸入販売のサントネ 赤ワイン

まとめ

コートドールのワインは価格が高騰していて、なかなか気軽に村名や一級を飲むのは難しいのですが、サントネなら十分に楽しめるおすすめワインです。

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