知れば知るほど、もっと知りたくなる。不思議な魅力にとりつかれるブルゴーニュワインの魅力について。
ワインの聖地、フランス ブルゴーニュ地方
ワインの聖地ともいわれるブルゴーニュ地方。フランス北東部のワイン産地です。パリから車で5-6時間ほど。フランスの都市ディジョンとリヨンまで, ソーヌ川に平行して5つの地区に約250Kmほどぶどう畑が連なっています。ちっと離れて最北のシャブリ地区が丁度パリと高級な赤ワインを多く産出する「コートドール」(黄金の丘、コートドニュイからコートドボーヌを合わせて特にコートドールと呼ばれる)の中心都市ボーヌの間に位置します。
5つの地区
シャブリ地区 - ミネラル風味の辛口白ワイン
コートドニュイ地区 - コート・ドールの北側 高品質の赤ワイン中心
コートドボーヌ地区 - コート・ドールの南側 高品質の白ワイン中心
コートシャロネーズ地区 - すがすがしいリーズナブルな赤と白ワイン
マコネ地区 - 白ワイン - 成熟度の高いリーズナブルな白ワイン
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ブルゴーニュワインの特徴 – 「ワインは土地を表現する芸術」
ブルゴーニュワインがボルドーワインと決定的に異なるのは原則的に単一品種によって醸造されること。主にピノノワールやシャルドネなどのぶどう品種です。ボルドーは複数の品種をブレンドして多様な風味を創出しています。世界中のワイン愛好家が夢中になるブルゴーニュワインは単一品種にもかかわらず、まったく同じ香りや味わいのあるワインが1つとしてないと言われています。
もう一つの違いは、小さな生産者(農家)の集まりであるのがブルゴーニュ、大きな会社がほとんどを占めるのがボルドーです。
貴族や裕福なブルジョワによって発展したボルドーに対し、ブルゴーニュのぶどう畑はシトー派の修道僧により開かれました。今日のブルゴーニュのワインを支えているのは農民です。その歴史から2つのワイン産地は大きく異なります。
ブルゴーニュワインの多様性の大きな理由はクリマ(畑)ごとに異なるテロワール(土壌や気候などの自然条件)にあります。
「ワインは土地を表現する芸術」と言われています。ブルゴーニュにぴったりの言葉ですね。ブルゴーニュのぶどう畑は2015年に世界遺産にも登録されています。
ブルゴーニュの土壌は1億5千万年以上前のジュラ紀中期の石灰質、粘土質、泥灰土、二酸化鉄などから構成されており、特に石灰質は10種類以上あり、それぞれの土壌の特徴がワインに複雑なキャラクターを与えています。ブルゴーニュは遠い昔は海でした。
最初の画像はブルゴーニュワインの買い付けの際にワイナリーでテイスティング(フランス語でデグスタション)した会議室の壁ですが、ブルゴーニュの土壌の下層土はこんな感じと説明されました。このような石灰質の土壌で本当にブドウが育つの?と最初は信じられませんでした。ぶどう以外は育たないやせた土地と地元のワイナリーの方から聞きました。ますますブルゴーニュワインの奥深さに引き込まれてしまいました。
こんな風にぶどう畑には石のようなものがゴロゴロしていました。
ブルゴーニュワイン委員会のVIDEO(英語)ドローン映像がきれいです
まとめ
理屈でははっきりと解明されていない、畑による味わいの差は初めて知ると驚きです。そして「なぜ」と考え始めるとどんどん面白くなり、離れられなくなります。その追求はまだまだ続きます。
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